脳科学辞典の御案内

脳科学辞典の御案内

脳科学辞典編集委員会委員長 林 康紀

 脳科学は大きな広がりを持った分野であり、使われる用語も極めて多岐にわたっています。一線の研究者であっても、自分の専門分野から離れた分野には知らない用語がままあります。自分の専門分野から離れた分野の用語の内容をインターネット上で簡単に勉強することができれば、研究者としての成長に、さらに質の高い研究の創造に大きく役立つと期待されます。

 このような動機により、田中啓治先生、御子柴克彦先生を委員長とする脳科学辞典編集委員会が組織され、ニューロインフォマティックス・ジャパンの支援のもと、脳科学分野の約1,000個の用語を解説し、無償で公開するウェッブサイトを2011年に立ち上げました。今回、同編集委員会からの提案を受け、日本神経科学学会の事業として行うことが日本神経科学学会の理事会により決定されました。同学会理事会のもとに常設委員会として脳科学辞典編集委員会が設置され、林が委員長を拝命しました。日本神経科学学会の事業となり、さらなる発展と学会活動への貢献を期待しています。

 利用者としては脳科学分野で研究活動を行っている、または行おうとしている学生と研究者を主に想定しています。用語の解説に当たっては、それぞれの用語が最も頻繁に使われる分野から最も遠い分野の学生・研究者にも容易に理解でき、かつ最近の研究動向についての知識もある程度得られるような記述を心がけています。すでに約400語の解説記事が完成し一般公開されています。これに加えて約100語の解説記事が査読中または改訂中です。皆様どうぞご活用ください。

 脳科学辞典のURLはhttp://bsd.neuroinf.jp/ です。

 一見Wikipediaに似た外観ですが、解説内容に対する責任を明確にするために、執筆者は編集委員会で選定・依頼し、編集委員による査読が行われた後に公開されます。そのため、各用語解説に執筆者と担当編集者の名前を書き加えてあります。編集と執筆は全て無償のボランティア活動です。

 索引に載っている用語の著者は未執筆の項目も含め依頼済みですが、新たに加えるべき項目についてのご提案を受け付けます。編集事務局(bsd@jnss.org)まで御知らせ下さい。新規解説用語のご提案にあたっては執筆者候補を併せてご提案いただくこともできます。自薦も歓迎いたします。


記事の例(楢橋敏夫先生御執筆、フグ毒の項目)