ノースカロライナ大学チャペルヒル校 神経科学センター 加藤研究室 博士研究員募集のお知らせ

ノースカロライナ大学チャペルヒル校 (University of North Carolina at Chapel Hill, Neuroscience Center/Department of Psychiatry) の加藤紘之研究室は、2017年1月にスタートした新しい研究室です。当研究室ではポスドクとして研究に参加できる方を募集しています。
我々の脳がいかにして複雑な音声入力の中から言語等の必要な情報を抽出するのか、その機構の解明はシステム神経科学の最大の課題の1つです。ヒトの脳において、音声は互いに階層をなす15もの大脳聴覚野群により処理されることが知られています。しかしながら、その各領域が具体的にどのような機能を持つのか、また、どのような神経回路がそれらの機能を可能にしているのか、という課題はほとんど明らかになっていません。当研究室ではマウスのシンプルな大脳聴覚野に注目し、覚醒下の動物における二光子励起カルシウムイメージング (Kato et al., Neuron 2012, 2013, 2015) やホールセル記録 (Kato et al., Neuron 2017) などの技術を用いてこれらの課題に取り組んでいます。局所神経回路におけるニューロン間の相互作用の解明にとどまらず、より大きな領域間の相互作用、さらにはその結果としていかに行動が出力されるのか、といった課題まで、縦断的な理解を目指します。詳細は https://katolab-unc.org/ を御覧ください。

【応募資格】
博士号取得、もしくは取得見込みで、1報以上の筆頭著者論文を持つ方を希望します。電気生理学の知識、およびプログラミングの経験を持つ方が望ましいですが、必須ではありません。英語は流暢に話せる必要は全くありませんが、自分の研究について議論が可能な英語力は必須です。

【待遇】
ノースカロライナ大学のポスドク給与規定に準じます。1年ごとの契約ですが、2-3年以上にわたり長期的に研究に取り組みたい方を歓迎します。

【採用時期】
可能な限り早い時期が望ましいですが、留学にはビザ申請などの手続きもあり、数ヶ月以上の準備期間が必要なことに留意してください。

【応募方法】
1) これまでの研究の概要と今後の研究の目標を記したカバーレター、2) CV、3) 推薦者2名以上の連絡先 (あらかじめ先方にお知らせください) の3点を1つのPDFファイルにして hiroyuki_kato@med.unc.edu までお送り下さい。書式は、英語であること以外は任意です。
書類審査とスカイプによる面接の後、研究室の方向性に一致する候補者の方には研究室を訪問してセミナーを開いて頂きます。

【問い合わせ】
加藤 紘之 (Hiroyuki Kato, Ph.D.)
Assistant Professor
Department of Psychiatry and Neuroscience Center,
University of North Carolina at Chapel Hill
115 Mason Farm Rd., Neurosciences Research Building, Rm.8109B
Chapel Hill, North Carolina, 27599-7250, USA
email: hiroyuki_kato@med.unc.edu

【主要な参考文献】
1. Kato HK, Asinof SK, Isaacson JS. (2017) Network-level control of frequency tuning in auditory cortex. Neuron 95: 412-423.
2. Kato HK, Gillet SN, Isaacson JS. (2015) Flexible sensory representations in auditory cortex driven by behavioral relevance. Neuron 88: 1027-1039.
3. Kato HK, Gillet SN, Peters AJ, Isaacson JS, Komiyama T. (2013) Parvalbumin-Expressing Interneurons Linearly Control Olfactory Bulb Output. Neuron 80:1218-1231.
4. Kato HK, Chu MW, Isaacson JS, Komiyama T. (2012) Dynamic sensory representations in the olfactory bulb: modulation by wakefulness and experience. Neuron 76:962-75.