国立遺伝学研究所(岩里研究室)博士研究員募集

募集の背景: 
 私たちの研究室では哺乳類の脳神経回路の生後発達(特に活動依存的発達)を、分子から動物個体まで統合的に理解することを目指して、マウス体性感覚野(バレル野)を主要なモデルとして研究を推進しています。私たちは、これまで様々な脳領域や細胞種に特異的な遺伝子ノックアウト法の開発、単一細胞での遺伝子発現・ノックアウトシステム(Supernova法)の開発など、先端的マウス遺伝学を駆使した研究を展開してきました。最近では、新生仔マウスの大脳皮質の中で樹状突起が軸索に向かって伸びる様子を長期間経時in vivoイメージングすることに世界で初めて成功し(論文投稿中)、さらに新生仔マウスの大脳皮質での神経活動パターンの解析も行っています(論文投稿中)。並行して、αキメリン変異マウスを用いた神経回路発達・機能の研究も行ってきました。今後も新しい技術やアイデアを積極的に取り入れて、哺乳類脳の神経回路発達と機能の未開拓重要問題に、オリジナルな視点から切り込むことに挑戦していきたいと考えています。
(主要業績)
Iwasato et al., Neuron 1997, Nature 2000, Cell 2007, J.Neurosci. 2008
Mizuno et al., Neuron 2014
Iwata et al., Cell Rep. 2014, J.Neurosci. 2015
Suzuki et al., Neurosci. 2015
Luo et al., Sci. Rep. 2016
Katori et al, J.Neurosci. 2017

仕事内容:
 マウスを用いた神経回路の発達と機能の研究に強い興味を持ち、主体的に取り組む意欲のある研究員を募集します。マウス体性感覚野(系)をモデルとした、二光子顕微鏡in vivoイメージング(形態・カルシウム)、マウス遺伝学、分子生物学(遺伝子操作、発現解析など)、組織学、生化学、生理学、行動解析、あるいは、それらを組み合わせて取り組む研究を想定していますが、それに限定するものではありません。独自の提案も歓迎します。

勤務形態: 常勤(任期あり)
任用期限: 2021年3月末まで(助教昇進の場合は最長10年間。詳細はお問い合わせください。)
募集人員: 1名
応募資格:
① 博士学位取得者(取得見込みを含む)。
② マウスを用いた神経回路発達(機能)の研究に興味をもって主体的に取り組める方。
③ 神経科学あるいはマウスを用いた研究の経験・実績があることが望ましい。

応募者と当研究室の両者の技術や経験が融合することによって新しい方向性が生まれることが理想です。一方、これまでの経験や実績に過度にとらわれずに、新しいことに積極的に挑戦できる柔軟性のあることも望ましいです。相互にメリットのある共同研究の形を模索したいと思いますので、興味を持っていただける方は、是非お問い合わせください。

待遇:
遺伝研博士研究員に準ずる(応相談)。通勤手当(条件付)、文部科学省共済、労働 保険・雇用保険適用。

募集期間:
2017年11月30日正午必着(適任者の採用が決まり次第、募集を締め切る可能性があります。応募書類準備前のお問い合わせ、歓迎します)

着任時期:
決定後できるだけ早い時期を希望します(応相談)

応募書類:
【応募書類(任意様式)】
□ 履歴書(写真添付)
□ 業績リスト(査読付き原著論文(応募者の貢献を明記)、総説など、主な学会発表、
研究費獲得実績(もし、あれば)、その他、に分けて記載)
□ 現在までの研究の概略(A4、2ページ程度)
□ 着任した場合の抱負、自己アピールなど(A4、1-2ページ程度)
□ 応募者に関して意見を聞くことができる方2名以上の連絡先
□ 主要論文のPDFファイル(1~3報程度)

【提出方法等】

  • 電子メールに応募書類を添付して岩里(tiwasato@nig.ac.jp)まで送付願います。メールのタイトルは,「博士研究員応募(応募者名)」としてください。
  • 応募書類は、採用に関する手続きのために使用し、それ以外の目的では使用しません。

連絡先:
〒411-8540 静岡県三島市谷田1111
国立遺伝学研究所形質遺伝研究部門
教授 岩里琢治
(Eメール)tiwasato@nig.ac.jp
(研究室HP)https://www.nig.ac.jp/labs/NeurGen/