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Neuroscience ResearchのImpact Factor、2.200となる

先日発表されたISI Journal Citation Reportsによると2003年のNeuroscience Research (NSR)のImpact Factor (IF) は2.200でした。過去6年間、1台でしたのでようやく低迷を脱しつつある感が致します(表1)。以前に本ニュースで述べましたようにIFは掲載論文の質を保証するものではありません(Impact Factor ―誤用のネガティブインパクト。神経科学ニュース2002, No 1、4-8頁)。また、研究分野によって研究者人口、論文の数、1論文当たりの著者の数、引用の様態等に大きな違いがあり異なった分野間での比較には問題があります。しかし、IFはジャーナルの研究者コミュニティーにおけるvisibility、注目度、を示す一つの指標であることは間違いありません。その意味でIFがかなり上昇したことは嬉しいことだと感じています。ただ、2.200が満足すべき値でないことは勿論で、近い将来同じように学会を母体として出版されているJournal of Neuroscience (2003年は8.306)やEuropean Journal of Neuroscience (2003年は3.872)に対抗できるジャーナルにしたいと思っています。
2003年のIF値が上昇した理由の一つに2002年にNSRに出た論文が2003年に他誌によく引用されたことがあります。この傾向は2004年に続いています。また、2003年のNSRには非常に良い論文が多数出ていますので、来年のNSRのIF値はさらに大幅に上昇するものと思っています。
現在、NSRの採択率は50%を切っており、先日NSRの査読はかなり厳しいとの噂を耳にしました。査読がかなり厳しいことは事実ですが、日本からの投稿論文に限って言えば採択率はそんなに低いことはありません(投稿数は海外から約6割で国内からの方が少数)。また、原稿が到着してから最初のコメントをお返しする期間も、一部の例外を除いて、一ヶ月以内となっています。ただ、1回だけでなく2回、3回と改訂を要求される場合があり、厳しいという評価に繋がっているのかも知れません。これは論文を磨き上げるために査読者、Receiving Editorが払っている前向きの努力でして、その結果論文が非常に良くなったとの評価を一部の著者から得ています。
上述した2003年のIF値は会員の多くの方がご存知のMolecular Brain ResearchやNeuroscience Letterよりも高い値となっています。また、本年末のElsevierとの契約更改を機会に2005年より誌面構成をさらに改善し、出版までの時間のさらなる短縮を図ります(詳細は、後日別にご報告します)。会員の皆様におかれましては、優先順位の高いジャーナルとして、是非優れた論文を投稿下さるようお願い致します。
津本忠治、Neuroscience Research編集主幹
表1 NSRのImpact Factor
1991, 1.660
1992, 1.978
1993, 2.059
1994, 2.141
1995, 2.165
1996, 2.102
1997, 1.523
1998, 1.775
1999, 1.726
2000, 1.807
2001, 1.770
2002, 1.812
2003, 2.200
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