動物実験委員会から署名のお願い

日本神経科学学会会員の皆様

動物実験委員会・委員長の竹村です。
「イタリアにおける神経科学的研究を今後も存続させる」ために、現在、以下のWebSiteで、イタリア政府に対する本趣旨の嘆願書への署名活動が行われています。
ぜひ、皆様にも署名にご協力いただきたく、ご連絡させていただきます。

SAVE ITALIAN BIOMEDICAL RESEARCH
Research4Lifeサイト(英・伊語)
https://www.research4life.it/salviamo-la-ricerca-biomedica-italiana/

本署名活動の発端は、先月サイエンス誌で報じられた、【イタリアの政治家が漏らした”神経科学研究者の個人情報”がネットにさらされ、研究者自身が活動家による脅迫を受けた事件】です(Italian ministry aids animal rights groups. Alison Abbott, Science 23 Aug 2019: Vol. 365, Issue 6455, pp. 732, DOI: 10.1126/science.365.6455.732)。今回、標的となった動物実験はすでに適切に承認されていました。しかし、イタリア保健省の大臣が、動物実験反対派に、研究従事者の氏名や所属情報を公開しました。その後、研究者の個人情報がネットに晒され、活動家から襲撃予告を送りつけられるという深刻な事態に至っています。

本メールで署名をお願いする[イタリア政府に対する嘆願書]は、攻撃された研究計画の代表者2人(Luca Bonini博士、Marco Tamietto博士)が発起人となり、多くの著名な神経科学研究者たちがすでに署名をしています。

● ミラーニューロン発見者 Giacomo Rizzolatti博士
● マリオ・ネグリ薬理学研究所所長 Silvio Garattini博士
● 記憶に関する神経生理学研究でノーベル賞を受賞した Eric Kandel博士
● HIV発見でノーベル賞を受賞した Françoise Barré-Sinoussi博士など

われわれ神経科学者は、代替手段がない場合にのみ動物実験を行い、将来の多くの患者を助けるために薬や治療法などを開発し、人間の健康と科学の進歩のために科学的知見を蓄積しています。人類の未来を創造し、切り開くための動物実験に従事している神経科学研究者が、一部の活動家によって暴力的に攻撃されることはあってはなりません。イタリアだけでなく、世界における神経科学研究の喪失を防ぐために、私たちは「”神経科学者を標的とする攻撃”を止める行動」を起こさなければなりません。今回の署名を通して、その行動を起こしていただけることを望みます。

以上、ご検討くださいますよう、宜しくお願い致します。

動物実験委員会
委員長 竹村文