[学会について] 創立50周年記念イベント

日本神経科学学会 50周年記念イベント「Past & Next 50 years of Neuroscience」

1974年の創立から50年。いま、日本の神経科学の道程を見据える。

日本神経科学学会は、わが国の神経科学の発展を促進するため、1974年に設立されました。その歩みをたどり、未来への展望を探るために、50周年を記念したイベント「Past & Next 50 years of Neuroscience」を、2025年に開催いたします。
50年の歩みを振り返り、50年先の神経科学を展望する
我々の50年の歩みを振り返り、これからの50年の発展を構想します。過去からの学びを共有し、日本の神経科学の未来を探ります。
社会との協調・融和を促進する、神経科学を身近に感じる未来へ
過去の研究をアートという新しい視点で見直すことで、神経科学の魅力を再発見するアート展示を企画しています。アートのフィルターを通して神経科学の魅力を社会に発信します。
イベント概要

 
イベント1:創立50周年記念シンポジウム
神経科学学会のこれまでの歩みを総括すると共に、神経科学学会を構成する各ドメイン(基礎神経科学、システム・情報神経科学、臨床・病態神経科学)の研究者が、それぞれの領域におけるこの50年での重要な進展について紹介します。さらに、若手研究者や聴衆と共に、今後の50年の課題や研究の方向性について議論を行います。
創立50周年記念シンポジウム (3S04m)※日本神経科学学会員限定
日時: 2025年7月26日(土) 8:45 - 10:45
会場: 朱鷺メッセ 第48回日本神経科学大会第4会場 (201)
オーガナイザー:國松 淳 (筑波大学)
演者:
山中 宏二 (名古屋大学、理事長)
大隅 典子 (東北大学)
川人 光男 (国際電気通信基礎技術研究所)
加藤 忠史 (順天堂大学)
ファシリテーター:
奥山 輝大 (東京大学)
高橋 真有 (東北大学)
上村 麻衣子(大阪公立大学)
イベント2:一般公開シンポジウム「NeuroArt 50: 脳が生む創造性 ― バイオ・AI・美学の交差点」
神経科学とアートの融合に先駆的に取り組んできた第一人者たちが、最前線の研究成果をもとに語ります。神経科学にとってアートとは何か、アートは私たちの脳にどのような変化をもたらすのか――。未知なる「脳×アート」の世界をひも解く、刺激的なひとときをお届けします。
日時: 2025年8月17日(日) 14:00 - 16:00
会場: 日本科学未来館 7階 未来館ホール
どなたでもお越しいただけます。入場無料。
※日本科学未来館の常設展、特別展やドームシアターの観覧には別途入館料がかかります。
オーガナイザー: 神谷 之康 (京都大学、国際電気通信基礎技術研究所)
演者:
石津 智大 (関西大学文学部教授)
「神経美学が解き明かす〈美〉の脳内表現」
高橋 洋介 (キュレーター/先端領域ELSI研究所「分子ロボット倫理研究会」委員)
「BioArtが問う〈生命〉の境界」
岸  裕真 (アーティスト)
「Alien Intelligenceと共創するアート」
イベント3:アートデザイン展
日本神経科学学会が育んできた50年にわたる研究成果を、一般の皆さまにも広く感じていただきたい。そんな思いから、脳・神経科学をより直感的・感覚的に体感できる「アートによる表現」を企画しました。研究論文を発想の源に、素晴らしいアーティストの皆さまの手によって生み出される作品は、一般の方を楽しませ、かつ研究者にとっても、過去の研究を新たな視点から見直し、神経科学の魅力を再発見する機会となることを願っています。アーティストの一人として、コンピューターグラフィックスの第一人者であり、2023年度に文化功労者として顕彰された河口洋一郎氏にもご参加いただきます。さらに、日本の伝統工芸の職人たちが、匠の技を駆使して神経回路や神経活動を表現することにも挑戦します。
これらの試みを通じて、過去50年を振り返るとともに、50年後の未来を想像する一助としていただければ幸いです。
日時:
  • 2025年7月24日(木)- 27日(日)@朱鷺メッセ 第48回日本神経科学大会第4会場 (201)
    ※学会員限定
  • 2025年8月17日(日)- 21日(木)@日本科学未来館 7階 イノベーションホール
    スケジュール
    8月17日(日)       13:00 - 17:00
    8月18日(月)- 20日(水) 10:00 - 17:00
    8月21日(木)       10:00 - 13:00

    どなたでもお越しいただけます。入場無料。
    ※日本科学未来館の常設展、特別展やドームシアターの観覧には別途入館料がかかります。
出展予定アーティスト(敬称略)・作品名:
  • 日本神経科学学会員による「幻のカバーアート展」
    会員の手により、専門雑誌の表紙(=カバーアート)となるべく作られた力作だが、惜しくも次点となり日の目をみなかった作品たち。いずれも自身の研究内容にインスピレーションを得て、アートに昇華したもの。
  • 河口 洋一郎
    アーティスト・東大名誉教授、日本文化功労者
    CGアート 「Growth: Tendril 1981、beyond AI のGrowth Model 2024, 2025」
    立体作品 「Growth」
  • 伊藤 節、伊藤 志信  Setsu & Shinobu ITO
    デザイナー・東大先端研特任教授、特任准教授、ミラノ工科大学特任教授
    「脳科学とアートをデザインと工芸で繋ぐ」
    「PATH」 ITO x 中川 周士 / 木工芸家、中川木工芸
    脳内の神経細胞の軸索走行を木工、桶の技術で表現したアートオブジェ
    「Selectivity」 ITO x 八木 隆裕 / 開化堂
    選択性のある好みの傾きで活動する神経細胞とその伝達を表した伝統的で革新的な京茶筒とお皿
    「Transmission」 ITO x 辻 徹 / 金網つじ
    神経細胞間の情報伝達を道具の歴史を持つ京金網で表現した脚付きの器
    「Living brain」 ITO x 稲嶺 盛一郎 / 琉球ガラス作家
    脳の神経活動を琉球リサイクルガラス、土紋技術で表現したプレート
    「YURAGI_Information」 ITO x 大原 功樹 / 陶芸作家、寧波大学准教授
    神経細胞間の情報伝達を陶芸の、布染陶芸技術で表現したお皿
  • 東京大学先端科学技術研究センター
    「Brainatrium」 インタラクティブ・アート / インスタレーション
    人間の脳の働きをインタラクティブに体感できる装置。視覚/聴覚/触覚のマルチモーダルで体感できる アクセシブルなアート作品。
    近藤 真生 ソニーグループ株式会社 クリエイティブセンター / 東京大学先端科学技術研究センター
  • 筑波大学
    「Brain Map Tenugui (脳マップてぬぐい)」
    脳の構造や機能を可視化したデザインの手ぬぐい。脳の各部位とその機能を視覚的に学べるようにし、脳科学を日常の中で身近に感じられるようにする。
    オリジナルバージョン
    制作年: 2011年
    制作:
    奈須 愛也香(筑波大学 芸術専門学群 4年生)
    内山 俊朗(筑波大学 芸術系 講師)
    監修:
    岩本 義輝(筑波大学 医学医療系 准教授)
    ※肩書きはすべて制作当時のもの
    日本神経科学学会 創立50周年記念バージョン
    制作年: 2025年
    制作:
    猪瀬 陽(筑波大学 芸術専門学群 卒業生)
    勝部 里菜(筑波大学 芸術系 特任研究員)
    内山 俊朗(筑波大学 芸術系 准教授)
    監修:
    日本神経科学学会 創立50周年記念事業ワーキンググループ
    ※手ぬぐい(50周年記念バージョン)は、販売を予定しています。
    ※以上の作品のデザインやインスピレーションはすべて、神経科学分野の論文に基づくものです。アートの種になりそうな論文をご推薦くださった会員の皆様に感謝いたします。
クラウドファンディングのお願い
アート展および日本科学未来館での一般公開シンポジウムの開催にあたり、皆様からのご寄付を募っております。
ぜひご支援いただき、日本神経科学学会50周年記念イベントの成功にお力添えください。
クラウドファンディングサイト:https://readyfor.jp/projects/neuroscience

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