日本動物心理学会 特集号へのご寄稿について
特集「子育てする動物と動物心理学研究者たち」
企画者:大北碧(甲南女子大学),永野茜(理化学研究所),領家梨恵(東北大学)
「動物心理学研究」第74巻1号(2024年6月刊行予定)では,「子育てする動物と動物心理学研究者たち」という特集の第2部を企画いたします。
1. 企画趣旨
2019年に『正解は一つじゃない子育てする動物たち』(東京大学出版会)という書籍が出版されました。この本は動物たちの子育ての多様性を紹介したものですが,各章の終わりに動物を研究する著者が自身の子育てについてのコラムを含めるというユニークな試みがされていました。動物を客観的に観察するプロである著者たちが「動物である」我が子の子育てに奮闘する体験談は,子育ての「正解」が一つじゃないことを伝えるエッセンスとなり,大きな反響を呼びました。そこで本特集第2部では,動物の子育てと動物心理学研究者の子育てをより深掘りしたい!という想いから企画しました。自身の子育てを,単なるエピソードにとどまらず,客観的な動物の子育て記録として記述していただくことで,動物心理学研究者に留まらず,子育てをする全ての人へのヒントに繋がるような特集にできればと考えています。
2. 特集の構成と今回の募集で扱う論文の範囲
特集は2部構成となっています。第1部では,動物を研究対象としている9名の研究者に動物の子育て(養育行動)に関する論文を寄稿いただき,2023年12月に刊行されました。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/janip/73/2/_contents/-char/ja
第2部では,動物心理学研究者自身の子育てエッセイを公募します。広い意味での動物の心理学的研究に携わっている(携わっていた)方々(研究者だけでなく,研究をサポートする業務の従事者を含む)であれば,日本動物心理学会の会員でなくてもご投稿いただけます。現在まさに子育てに奮闘されている方だけではなく,子育てが一段落した方にも応募いただきたいと考えております。また,ご自身の「子ども」の育児に限定せず,広義の「子育て」に関するエッセイを募集します。「研究やその他の仕事と子育てを両立すること」かつ/もしくは「自身の子育てに動物心理学研究が活きていること」,逆に「動物心理学研究に自身の子育てが活きていること」など,自身の子育て体験について,ご執筆いただければと考えております。
3. 掲載予定雑誌
「動物心理学研究」
https://plaza.umin.ac.jp/dousin/toukou.html
掲載料は,一切,掛かりません。また,無料アクセス誌であり,論文が受理された場合,校正終了後,すぐにJ-Stageで公開されます。
4. 募集要項
ヒト以外の動物を対象とした研究に携わっている(過去に携わっていた)方であれば,日本動物心理学会の会員でなくてもご応募いただけます。ご自身の子育てに関する未公開のエッセイを募集します。必ずご自身の対象動物や研究内容と,ご自身の子育ての両方に言及しながらご執筆ください。一例としてゲストエディターによるサンプル論文を以下に掲載しています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/janip/advpub/0/advpub_74.1.2/_article/-char/ja
論文の形式は「動物心理学研究」で規定されている,「意見論文」(上限:刷り上がり2ページ;約3000字程度)形式です。投稿規定に従って,日本語または英語でご執筆ください。
「動物心理学研究」の原稿書式は,日本心理学会の執筆・投稿の手引きに準じております。以下のURLにある「動物心理学研究投稿規定」をご参照ください。ただし本募集のご執筆にあたっては,日本語で執筆される場合は,敬体(「です・ます」調)に統一してください。
英語ネイティブではない方が英語で執筆される場合は,必ずネイティブ・チェックを受けてからご投稿ください。また,掲載権限は編集委員会にあります。ただし,単なる子育てと研究の両立の否定ではなく次世代の研究者を応援するような内容となるようにお願いします。
5. 投稿先
以下の投稿フォームをご利用の上,電子投稿をお願いいたします。詳細については,上記執筆規定をご覧ください。
https://forms.gle/SLRHhEkAyFexAkks6
6. スケジュール
投稿締め切り:
2024年4月12日(金)厳守
採否決定:
2024年5月末まで
刊行予定:
2024年6月下旬
7. 問い合わせ先(ゲストエディター)