[イベント・研究会情報] イベント・研究会

生理研研究会「食理学研究会2025」 参加登録および演題登録のご案内

【日時】
2025年10月17日(金)、18日(土)
【開催場所】
岡崎カンファレンスセンター
【概要】
肥満や拒食症などの疾病の広がりや健康寿命延伸の追求から「食と健康」の関係あるいは健康食品への注目度は、世界的に高い状態にあります。しかし、これらのトピックの基本的な知見である、食物に含まれる様々な成分が感知・吸収される仕組みや、生体にどのようなメカニズムで作用するかについては不明な点が多いままになっています。これは標的分子や作用臓器への選択性が高い薬物と、その生体との関係を詳細に解析する薬理学とは対照的です。一方で、最近の神経科学やオミクスの技術革新により食関連因子の詳細な解析が可能になりつつあります。それでもなお、食の研究を実施する研究者は農学・医学・薬学・理学・工学・心理学など多分野に存在しており、互いが集まる機会は未だ限定的です。そこで、本研究会はこのような状況を打破し、食と生体を調べる新たな学問「食理学」を確立するため、この分野の関係者が一堂に集い議論をする場となることを目指します。
 今年度の研究会では、「アミノ酸代謝」と「GLP-1受容体作動成分・報酬系」をテーマにしたセッションと、若手研究者を対象とした「ライジングスター」セッションを行います。研究会から発表をお願いした先生に加えて、演題の半分を公募にて募集します。学生・大学院生の方の口頭発表も歓迎いたします。また、ポスターセッションも開催しますので、奮ってご参加ください。
【参加登録・演題登録】
8月18日より研究会ホームページ(https://sites.google.com/nips.ac.jp/nipsws2025-syokuri/)より受付中
【プログラム】
10月17日(金) 13:00-19:00
Session 1 アミノ酸代謝
種類の多さや作用部位の多さから理解が難しいアミノ酸代謝について様々なトピックの研究者が集い議論を深めます。
  • 小幡史明先生(理研BDR)
    「ショウジョウバエ遺伝学で進める食理学」
  • 米代武司先生(東北大学)
    「分岐鎖アミノ酸代謝を介した栄養適応」
  • 福山征光先生(東京大学)
    「線虫の順遺伝学からアプローチするアミノ酸応答の分子基盤の解明」
  • 公募2名 (または、公募1名+学生・大学院生口頭発表1-2名)
Session 2 ライジングスターセッション
若手で活躍されている研究者を中心に、食理学のトピックの内容について議論を深めます。
  • 市木貴子先生(新潟大学)
    「脳腸相関の神経機構:in vivoイメージングによる腸管の栄養感知メカニズムの解析」
  • 馬谷千恵先生(東京農工大学)
    「魚類を用いた栄養状態の検知と行動調節ー食理学における魚モデルの可能性ー」
  • 公募2名 (または、公募1名+学生・大学院生口頭発表1-2名)
Session3 フラッシュトーク・ポスターセッション
懇親会
10月18日(土)9:00-12:00
Session 4 GLP-1受容体作動成分・報酬系
摂食調節分野の最近の最大の話題であるGLP-1受容体作動成分や報酬系について、臨床・基礎の研究者が集い、議論を深めます。
  • 岩崎有作先生(京都府立大学)
    「GLP-1受容体作動薬と内因性GLP-1の摂食抑制作用機序の比較」
  • 田中智洋先生(名古屋市立大学)
    「タイトル未定」
  • 小澤貴明先生(大阪大学)
    「味覚が引き起こす脳内報酬系活動」
  • 矢部大介先生(京都大学)
    「タイトル未定」
  • 公募2名(または、公募1名+学生・大学院生口頭発表1-2名)
【問い合わせ先】
食理学研究会2025事務局
nipsws-shokuri2025@nips.ac.jp
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