[公募情報] 研究員・教職員募集

The Ohio State University (OSU) Wexner Medical Center
谷口研究室 ポスドク募集

谷口研究室は、2021年9月より、Max Planck Florida InstituteからThe Ohio State University (OSU) Wexner Medical Centerへ移動し、大脳抑制性神経回路の発達、可塑性の研究を継続しております。新規NIHグラント獲得に伴い、現在、ポスドク1名を募集しております。神経科学における流行を注視しつつも、流行に流されないユニークな回路研究を目標にしています。 将来、研究室主宰者となり、神経回路研究の潮流を自分で作りたいと考えている方、この機会を利用してみませんか? PIの谷口は、アメリカでのフェローシップ獲得、NIHグラント獲得、ジョブハント、研究室の立ち上げの経験があり、海外でキャリアディベロップメントを考えておられる方には、相応の助言、指導を行うことができます。
OSUは、パブリック・アイビーの1つに数えられており、さまざな分野で高レベルな研究活動を展開しています。谷口が所属する、Chronic Brain Injury Programは大学の重点領域となっており、神経科学周辺の基礎、臨床分野における急進的発展が期待されています。約50,000人の学生を擁する大規模校であり、アメリカンフットボールなどの大学スポーツも盛んで、学内は活気で満ち溢れています。大学が位置するコロンバスの周辺は、治安も良く、日本食、日本グッズなども非常に充実しており、日本人にはとても生活しやすい環境です。
研究内容:大脳抑制性神経回路は、大脳機能、可塑性の発現において必須の役割を果たしています。また、大脳抑制回路の発達・機能不全は、統合失調症、自閉症など多くの脳疾患の原因となりうることが示唆されています。大脳抑制回路を構成する、抑制性神経細胞は、多くのサブタイプからなり、それぞれのサブタイプは特異的な回路構造、機能を有すると考えられています。近年、抑制性神経細胞は、成体脳の可塑性発現過程の初期に動的な構造変化を示すことも明らかになってきました。しかしながら、サブタイプ特異的な抑制回路発達メカニズムはほとんど明らかになっていません。また、脳可塑性における、抑制回路の構造的再編成の役割やメカニズムもほぼ未解明の状態です。
我々は、マウス遺伝学、分子生物学、 ウイルス学、RNA-sequencing、イメージング技術を駆使し、以下の具体的課題に取り組んでいます。
  1. 抑制性神経細胞サブタイプの運命決定、特異的シナプス形成の分子メカニズム。
  2. 外界の環境変化、大脳外末梢器官の病的変化が大脳機能に与える影響。並びに、これらの大脳機能変化における、抑制性神経細胞の役割と構造的再編成の分子メカニズム。
(参考文献)
Taniguchi et al.,Neuron, 2011
Taniguchi et al.,Science, 2013
Taniguchi et al.,Front. Cell. Neurosci, 2014
Steinecke et al., eNeuro, 2017
Steinecke et al., Cell Reports, 2019
Yetman et al., Nature Neuroscience, 2019
Hayano et al., Science Advances, 2021
勤務地:
米国オハイオ州コロンバス。
採用時期:
2022年なるべく早い時期(応相談)
待遇:
OSUまたはNIHの規定に準ずる。
応募資格:
博士課程修了、もしくは修了見込み者。必須ではありませんが、in utero electroporation、分子生物学、行動解析、癌生物学、RNA sequencing、In vivoイメージング経験者を歓迎します。
応募書類:
  1. CV(業績リスト、実験手技、推薦者3名の連絡先を含む)
  2. これまでの研究内容(1-2ページ)
  3. 志望動機(1-2ページ)
以上をなるべく英文(日本語も可)でまとめ、PDFをe-mailで送付してください。 研究内容に関する質問等がありましたら、応募前のコンタクトも大歓迎です(日本語可)。
連絡先:
谷口弘樹 (Hiroki Taniguchi, Ph.D)
e-mail:
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