テキサス大学サウスウエスタン医学センター
神経内科学分野 藤田啓史研究室 博士研究員募集
本研究室(PI: 藤田啓史)は2022年7月よりテキサス大学サウスウエスタン医学センター(UTSW: UT Southwestern Medical Center, Dallas, Texas)にてスタートした新しい研究室です。主にマウスを用いて、1) 小脳の入出力神経回路とその機能の同定、2) 小脳変調が引き起こす神経精神症状の回路メカニズムの解明、を目指しています。
同じフロアの同じラボスペースには、Peter Tsai、Vikram Shakkottai、Elan Louisなど、小脳に関して相補的な専門知識を持つ研究者が集まっているため、様々な観点からプロジェクトを発展させていくことを考えています。
キーワード
transsynaptic tracing, optogenetics, in vivo electrophysiology, prefrontal cortex, thalamocortical projection, thalamostriatal projection, inferior olive, dopamine, circuit development, circuit plasticity, autism, schizophrenia, cerebellar degeneration, ataxia, essential tremor
応募資格など
PhDまたはMD取得者、あるいは着任までに取得見込みの方。
筆頭著者として神経科学の基礎研究の論文に貢献したことのある方を歓迎します。
解剖・組織学、in vivo電気生理、オプトジェネティクスによる神経活動操作、変性疾患モデル、プログラミング技術の経験のある方が望ましいですが必須ではありません。
新しい研究室のため、スタートアップに参加する意欲があり複数年の滞在を希望する方を歓迎します。
応募方法
- CV
- Research interest、キャリアプラン(1ページ程度、日本語でも英語でも構いません)
- 意見を伺うことのできる方1-3名の連絡先、応募者本人との関係
これらを一つのPDFファイルにし、下記のemail アドレスまでご送付ください。適任者の採用が決まり次第、募集を締め切ります。
応募書類送付先、問い合わせ先
採用時期
できるだけ早い時期を希望しています。
ただし、当分野での他の採用実績から事務手続きやビザ書類発行手続きにやや時間がかかることがわかっており、PIと応募者との合意から着任までに4−6ヶ月を要する見込みです。
給与・待遇など
UTSWは現在はNIHの基準に基づいてpostdoctoral scholar の給与額を決定しています。
米国の多くの研究機関と同様、本人負担のほぼない健康保険、歯科保険、眼科保険が付属しています。
詳しくは下記のリンクをご覧ください。
https://www.utsouthwestern.edu/education/graduate-school/postdoctoral-scholars/benefits/
毎月支給される手取りの額は、目安としては、NIH基準から税金としておよそ3割を引いた額になると想定されます。
研究環境など
UTSWのコア施設は非常に充実しています。Neurology分野に所属するコアではとくに固定脳の全脳の顕微鏡解析を行えるシステム(Serial Two-Photon Tomography, Light Sheet Microscopy(組立中))や蛍光のスライドスキャナを複数有しており、積極的に活用していく予定です。
https://www.utsouthwestern.edu/research/core-facilities/
UTSWは脳の研究に巨額の投資を行っており、これから環境がさらに充実していくことが期待されます。
https://www.utsouthwestern.edu/newsroom/articles/year-2022/obi-philanthropic-campaign.html